歯ぎしりとは・・・
上下の歯を合わせて行う歯ぎしりは異常な口の働きの 1 つで、さまざまなタイプ ( 音をたててこすり合わせる歯ぎしり、音がしない食いしばりなど ) があります。
歯ぎしりを強い力で行ったり、弱い力で長時間にわたり継続すると、顎関節症、歯の磨耗や破折、歯周病の悪化、被せ物のトラブルなどを引き起こします。
歯ぎしりの種類
睡眠時歯ぎしりと覚醒時( 起きている時 )歯ぎしりに分かれます。
〒750-0012 山口県下関市観音崎町11-8
上下の歯を合わせて行う歯ぎしりは異常な口の働きの 1 つで、さまざまなタイプ ( 音をたててこすり合わせる歯ぎしり、音がしない食いしばりなど ) があります。
歯ぎしりを強い力で行ったり、弱い力で長時間にわたり継続すると、顎関節症、歯の磨耗や破折、歯周病の悪化、被せ物のトラブルなどを引き起こします。
睡眠時歯ぎしりと覚醒時( 起きている時 )歯ぎしりに分かれます。
睡眠時歯ぎしりの原因はわかっていません。睡眠障害、服用薬、嗜好品、ストレス、遺伝など多くの因子があります。
人や動物の体は様々な電気信号を発生します。咀嚼筋 ( 噛む筋肉 ) は動く時に非常に微弱な電気を発生します。
筋電計検査は携帯型筋電計で夜間睡眠時の咀嚼筋の動きを記録することで、歯ぎしり、噛みしめなどの有無を確認し治療に役立てます。
原因がわかっていないので、歯ぎしりの診断と処置が非常に難しいのが現状です。
睡眠時歯ぎしりの治療としては、スプリント療法(スプリントあるいはナイトガード)が一般的です。
睡眠時歯ぎしりは子どもによく見られるものの、成長とともに減少します。
乳歯が過度にすり減って痛みがある場合は歯を保護するためにスプリント(ソフトタイプ)を用います。子どもでは成長に伴って作り替えが必要です。
TCHとはTooth Contacting Habit(歯列接触癖)の略で、上下の歯を持続的に接触させる癖で、上下の歯が接触する力は比較的弱い場合をいいます。
無意識に上下の歯を強く噛みしめる状態をいいます。
何もしていない時、人の上下の歯は接触していません。正常な場合、上下の歯の接触は、会話や食事をする際の時間を含めて 1 日 20 分程度と言われています。
上下の歯の接触について、強い力では体に問題が出ます。上下の歯が触れる程度の力でも、接触時間が長時間になれば筋肉は疲労し、歯、歯周組織や顎関節へ異常を引き起こします。
1.頬の粘膜に歯の圧跡
頬の粘膜に歯が押し付けられているため、頬の粘膜に白い歯の圧跡がつきます
頬の粘膜
2.舌に歯の圧跡
舌が緊張していることが多いので、舌に白い歯の圧跡がつきます
舌
3.骨の豊隆
噛んだ時の力が顎の骨に加わり、その刺激によって骨が盛り上がります。
できやすい場所は、下の歯の内側と口蓋と呼ばれる上顎の真ん中です。
骨が盛り上がって、コブのようになります
下の歯の内側
口蓋
4.歯の咬耗
咬耗とは、硬いものを噛みすぎたり、歯ぎしりや食いしばりによって、歯の表面がすり減ってしまう状態です。
上の歯
1.姿勢を正し、正面を向き目を閉じる
2.唇を軽く閉じる
3.上下の歯が接触しないように軽く離す
*このような動作で違和感を感じるようであれば、覚醒時歯ぎしりをしている可能性があります。
覚醒時歯ぎしりは無意識な習慣なので、やめようとしてもすぐにやめられません。主な改善方法は日々の生活で覚醒時歯ぎしりを意識することです。日常のストレスを発散するために覚醒時歯ぎしりをしていると考えられているため、ストレスをためずリラックスする方法を見つけましょう。
1.日常生活の中で目立つ( 目印となる )所に、「 歯を離す 」「 食いしばらない 」 と書いたメモなどを貼っておき、それを見たら上下の歯を離します。これを繰り返していくと徐々に歯が接触している時間が短くなります。
2.唇を閉じて上下の歯を離し、頬の筋肉の力を抜くことを意識します。これを1日に何度も練習します。繰り返すことで自然に身につき、覚醒時歯ぎしりが改善します。